明日葉はどのようにしてアルツハイマー型認知症の予防や治療に有効なのでしょう。そのカギとなるのが、神経成長因子(NGF:Nerve Growth Factor)と言われる物質です。NGFは神経細胞の生成維持に関わるたんぱく質で、脳神経の機能を回復したり、脳の老化防止作用が知られています。ところが、NGFは分子量が大きいため、脳にある血液関門を通過することができません。そこで分子量の小さい物質の利用が期待されました。が、残念ながら、これまでに発見されたものには副作用の問題があり、実用化にまでは至らなかったのです。そして、最近の研究で、このNGFの生成を促進する作用が、明日葉や食用菊の花、ガジュツ(紫ウコン)などの私たちの身近にある植物にあることが発見されたのです。とくに明日葉には15~20倍もNGFの生成を促進する作用があることが確認されています。この活性はセリ化植物に多く含まれる化合物である4種類のクマリン化合物と1種類のクロマンにあることがわかり、今後、医食品などへの利用が期待されているわけです。近い将来、厚生労働省の許認可薬として「アシタバオール」などが出てくるかもしれません。


