一般的に野菜や果物の名前、ネーミングはどのように決められているのでしょう。例えば人参を例にしますと、人参は中国では胡の国から伝わっただいこんという意味の「胡羅葡(フロボ)」とよばれています。中国から渡来したにんじんは、日本で古くから知られていた薬用人参と根の「形」が似ていたので、それと区別して芹人参(せりにんじん)とよばれました。せりと同じような葉をしていたからです。それが食用として広く利用されるようになり、いつしか「芹」がとれてにんじんとなりました。他の例として、かいわれ大根は双葉が二枚貝を割ったような形であることから「貝割れ」という名前がついたようで、大根、かぶ、しそ、白菜、からし菜などの貝割れ菜があります。その代表的なものが貝割れ大根です。この2つの例から言えることは単純に外見、見かけから名付けられたものが多いようです。それに対して明日葉はどうでしょう。「今日」摘み取っても、「明日」になれば新し芽が伸びてくる、それほどまでの生命力があることから命名されました。つまり哲学的、抽象的な概念・形態からの味わい深い命名なのです。他の野菜とはひと味異なるネーミングなのです。現代のコピーライターもなかなか思いつかないアイデアと言えるでしょう。栄養成分の豊富さ、将来性も格別ながらネーミングまでも他の健康野菜とは一線を画す明日葉、素晴らしい食材と言えます。


