植物学的な分類として明日葉はセリ科のアリンジェリカ属に属します。セリ科 (Apiaceae) は、ニンジンやパセリを含む被子植物の科の一つで芳香を持ち、ハーブや野菜、香辛料として使われる種を多く含みます。特徴的な散形(傘形)花序をつけるので、古くは散形科または傘形科(さんけいか)と呼ばれていました。ラテン名のUmbelliferaeも同じ意味です。セリ科の野菜はセリ、セロリ、パセリ、ミツバなど身の回りに多くあり、その中でもウイキョウ、ミシマサイコ、トウキ、センキュウなどは薬用の植物として栽培されています。なお、「アンジェリカ属の「angelica」はラテン語で「angelus」に由来し「天使 」を意味します。西洋では「死者を復活させる」と言われており、同属の植物には有用な薬用植物が多いことを表しています。まさに明日葉は死者を蘇らせるほどのエネルギー、「今日」摘み取っても、「明日」になれば新し芽が伸びてくるバイタリティをイメージさせます。実際には1日で新しい芽が出ることはありませんが、3月から5月にかけて、1週間ほどで新芽が出て来るのです。この明日葉の新芽が「天を突く槍の穂先」に似ていることから、伊豆大島では”あしたぼ ”と呼ばれています。


